『井筒俊彦――叡知の哲学』

若松 英輔 著

 

 

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少年期の禅的修道を原点に、「東洋哲学」に新たな地平を拓いた井筒俊彦の境涯と思想潮流を、同時代人と交差させ、鮮烈な筆致で描き出す清新な一冊。
▼弊社刊『読むと書く――井筒俊彦エッセイ集』編者の若松英輔氏による、待望の「井筒俊彦論」。世界的なイスラーム学者として著名な井筒の著作は難解であるため、手には取るものの通読を諦めてしまう読者は数多くいた。本書は、井筒の生涯を大きく三部に分けて、それぞれの時節を象徴する著作を中心に、徹底的に読み込み、実証的に論じることによって、井筒哲学への理解を助け、深めようという意図で記された意欲作である。
▼井筒俊彦略年譜つき