『発達障害の疑問に答える』

黒木 俊秀 編著

 

 

 ※本書の立ち読みはPDF形式です。

 

今さら人に聞けない疑問に答えます!
臨床・研究・支援に携わる第一人者が結集して解説。

▼医学と教育の最新の知見から発達障害を解説。

平成19年からの特別支援教育がスタートから現在までに、発達障害についての知識はかなり浸透してきました。しかし、教師の中でも知識・理解の格差は大きく、また障害をもつ子どもの同級生の保護者などの無理解も否定できません。
また、発達障害に関する書籍は多数刊行されていますが、医療と教育の連携に役立つものは少ないのが現状です。
そこで、大切なポイントに焦点を当てて、解説します。

子どものこころと体シリーズの第二弾。

本書を読んだ読者は、各執筆者の立場(小児科医、精神科医、臨床心理士、教育学者など様々です)によって、発達障害に対する見方やアプローチが微妙に違うことに気づくことでしょう。これは、発達障害に対して様々な考え方があることを知っておくことは、一人ひとりの発達障害児・発達障害者にかかわる際にはむしろプラスになるのではないかと思います。人それぞれに個性があるように、発達障害のある方が抱える障害の程度や問題のあり方は千差万別です。そのことに気づき、受け入れることが、本当の支援につながるのではないでしょうか。本書が、そのような理解の助けとなり、柔らかなかかわりへと結びつくように願っています。(黒木俊秀「はじめに」より抜粋)