シーダ・スコッチポル 著
河田 潤一 訳
※本書の立ち読みはPDF形式です。
アメリカ市民社会の再興に向けた、歴史社会学者からの提言。
▼ソーシャル・キャピタル論、コミュニタリアニズム、リベラリズムではアメリカの民主主義を解明できない! アメリカにおける「民主主義」の現在を、歴史社会学・政治学界の泰斗シーダ・スコッチポルが鮮やかに説き起こす新古典、Diminished Democracy: From Membership to Management in American Civic Life, 2003 の翻訳。日本でも今秋、話題になること必至!
▼パットナム(『孤独なボウリング』)、サンデル(『自由主義と正義の限界』)らと問題意識を共有しつつも彼らの議論を「スナップショット」的と批判する著者が、「長期にわたる市民の歴史」を物語の主人公にすえてアメリカの民主主義の変容を追う。
▼市民的結社・利益団体の変容を過去1世紀以上にわたって検証。諸事象と諸制度の相互関係を浮き彫りにしながら、19世紀から9.11後にいたるアメリカにおける「市民」と民主主義の関係を論じ、現在を「失われた民主主義」の時代と位置づける一方で、新たな市民社会の再興へのロードマップを明らかにする。